今秋こそiPhone導入に踏み切りますかね? ドコモは。
MNPで独り負けが続くドコモは「アイフォーンに負けないくらいの人気端末」(同社役員)の定着に腐心する。
夏モデルでは、ソニー 製「エクスペリア」と韓国サムスン電子製「ギャラクシー」の最新機種を大幅に割引販売する「ツートップ戦略」が「一定の成果」(同社)を上げ、7月の契約 数は2カ月ぶりに純増に転じた。しかし、MNPの流出は止まらず、「抜本的な止血策とはいえない」(横田氏)状態が続いている。
焦点となるのはやはり、アイフォーンの新機種投入だ。加藤薫社長は「(アイフォーン導入にかかわらず)秋冬の商戦ではスリートップ、全トップだってあり得る」とツートップ戦略からの転換を示唆する。
アイフォーンを販売するKDDIとソフトバンクにMNPで独り負けが続く現状を考えれば、あまり猶予はない。
業界では、アップルが9月にもアイフォーン新機種を発表すると取り沙汰されており、ドコモの動向に注目が集まる。「アイフォーンさえ始めれば大量の顧客がドコモに流入する」(業界関係者)との指摘もあり、秋にも導入が現実味を帯びてきそうだ。
スマホの販売比率が高まるとともに、市場のグローバル化も進展。スマホメーカーの競争力も世界規模で優勝劣敗が鮮明になり、どのメーカーのスマホを扱うか で携帯3社の競争軸は大きく変わりかねない。13年度下期の事業展開が来年以降の収益力に大きな影響を及ぼすことになりそうだ。
産経MSN