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　シャープは２９日、平成１１年から１８年にかけて生産した全自動洗濯機４２機種、計約７２万９千台を無料で点検、修理すると発表した。シャープは費用を数億円と試算し、業績への影響は軽微だと説明している。

　電気配線が断線し、発火や発煙の恐れがあるため。２３年３月から今年６月にかけて、埼玉、千葉、熊本で事故が起きた。洗濯機の一部が燃えたほか、周囲の壁や床などが焼損した。けがなどの人的被害はないという。

　シャープが調べたところ、洗濯機の水槽の下にある電気部品の配線の取り付け方が甘く、振動などが影響して断線する恐れがあった。

　シャープは「事故原因は最近になって分かった。ご迷惑をお掛けし、深くおわび申し上げる」と話している。専用の電話相談の窓口は、フリーダイヤル（０１２０）４０４６６０。